こんどは革命だ 〜FARCRY 6〜

FARCRY 6 を購入しました。今までやった 3 〜 5、NEW DAWN はセールの時に購入したのですが今回は発売日に購入です。 ちなみに今回からは Steam での販売は行われなくなったのでクソ使いにくい UBI のストアからの購入です。

今回の舞台はあからさまにキューバ革命で都市部が舞台になるのではないかと期待されていましたが、 すでにあちこちのレビューサイトで語られている通り、やってることは「いつもの FAR CRY」で、首都の都市部での戦闘はほとんどありません。 というかストーリー上で首都に行くのはごく端の方か終盤のエリアごと隔離された地区だけなので、 プレイヤーが意図して暴れに行かない限りはオープンワールド上での都市戦はありません。

まあ大抵のプレイヤーは基地の制圧、縄張りの拡大とクリア後の残党刈りという「いつもの FARCRY」を地道に改良された UI で体験できることを 新作に期待してるんじゃないかと思いますけどね。

このゲームはレイトレーシング対応らしいのですが、レイトレ対応のビデオカードなんて高くて買えませんよ? 非対応の GTX 1060 でも十分綺麗なのですが、今後レイトレ対応のゲームが増えるなら買い替えたほうがいいんだろうかという気がしてきます。 最も、高すぎて買えやしないのですが。

シナリオはいつもの暴力!ドラッグ!侵略!で、ローカライズも割としっかりしてる安心の UBI クオリティ です。 今回はドラッグと言っても麻薬ではなく医薬品ですが。というか (自称) ガンの特効薬かと思ったら 少なくとも白血病の進行を遅らせる効果はあったのかよ!というのはちょっと驚きです。

セクハラで訴訟された影響かどうか走りませんが、ストーリー上の重要キャラクタだけでなく NPC の兵士にもやけに女性が多いのが気になりましたね。 そこでやたらと女性優位なシナリオにせずに、「女が仕切る組織の末路は破滅しかない」とするのはキレてるというか攻めてるというか……

さらにはテイクダウン時の流血描写を控えめにして女性に残酷な殺戮描写なんかしませんよーという体でモーションの残虐プレイ度は強化されてるのは尖りすぎでしょ。 テイクダウンではないのですが神経毒を打ち込んで発狂死させるのはよくやれたなと思います。 モーションだけならともかく音声はよく録れたなと。

殺戮描写といえば、主人公が最初から殺人上等なのは 2 以来久しぶり? 主人公が地元民なのは初めてですよね? だからといって地理に明るい事を思わせる描写は特に無いですが。


ゲーム展開はいつもの FARCRY といえど OP に上海スタジオがクレジットされてて嫌な予感はしていたのですが、 エンディングで確認してみると担当箇所がプログラム周りのリードエンジニア、オーディオシステムでああやっぱりなって感じでしたね。


今回はいつものように絶海の孤島やアメリカのド田舎ではない、ある程度繁栄した都市のある島が舞台ということを意識したのか 道路を通る車の出現頻度が過去作より大幅に高くなっています。 それはいいんですが、NPC が操作する車両の挙動がクソすぎるせいで基地攻めの途中にどんどん車が突っ込んできてすぐ大渋滞になる上、 障害物や他の車と衝突した NPC は警戒度が上昇するのでこちらが偵察段階で見つかってないのに 勝手に敵兵士が戦闘状態に突入、警報を鳴らされるという事態が頻発します。

基地のように障害物が多いところはまだしも何もない道路でも突然路肩に突っ込んで事故っていることもあって、 どういう実装をしているのか本当に意味不明です。

前作までは警報を鳴らされるのはプレイヤーが交戦状態になった時かプレイヤーが殺した死体を見られた時に限られていて、 敵視点でのリアリティといえば今回のほうが自然ではあるのですが何故そんなゲームシステムを揺るがすような根本的なところを劣化させているのかと。 そのくせ敵の視線ゲージがどの NPC によるものなのかを区別しておらず、「スプリンターセル」シリーズのような ラスト・ノウン・ポイント (最後に視認した場所、敵はこちらがその場所にいることを前提としてこちらを探す) の概念がないので 一度発見されると別の兵士もこちらの場所を完璧に把握していて増援のトラックが一直線に山の中に突っ込んできたりします。

また、これも既にあちこちで指摘されているのですが、敵のポップの仕方があまりにもクソすぎです。 敵に見つかって増援を呼ばれた時は過去作のようにトラックや車でエリア外から駆けつけるのですが、 占領不可能な敵施設 (大抵はストーリー上で行く場所) 内で敵に見つかったときなんかには何もないところから突然現れるのはマジで萎えました。 挙句に同一エリア内に留まっていても既に倒した場所の敵がリスポンするのは FARCRY のゲームシステム完全否定だろと思いました。 スクロールアウトで無限湧きとかいつの時代のゲームだよ。

一方、敵兵士の台詞は主要キャラだけでなくモブの兵士やゲリラも日本語化されているのですが、なぜか日本語音声があるはずの台詞がランダムに英語になる現象が頻発します。 会話してる兵士の片方だけが英語になるような場合もあって、どういう実装してるんだと思いつつ ロード時に一方の音声リソースをまとめてロードするのではなくリアルタイムに対象言語を切り替えでロードできるのに読み込みの遅延が発生しないんだなと 無駄なところに感心してしまいました。



音声だけでなく UI や台詞の字幕も日本語化されるのですが、フォントはシステムフォントのフォールバックが行われるのか、 クソダサゴシックで大書きされるのは若干悲しいものがあります。

ゲームシステムについては、今回はスキルツリー廃止で防具ごとに固有のスキル、また武器を「改造」することでスキルを付与するようになっています。 それはそれで装備のマンネリ対策としていいと思うのですが、弾丸の種類もスキル扱いなのはどうかと思いました。 武器の持ち替えはどこでも出来るのに弾丸の持ち替えは拠点の作業台を使わないと出来ないのは逆だろと。 そのせいで用途が限られている EMP 弾 (戦闘ヘリや戦車、タレット、監視カメラ等の機能を一時停止できる) や 毒弾 (確率で前述の発狂死させるための弾、ただし弾丸自体の攻撃力が大幅に下がる) をつけてしまうと死にスロットになってしまいます。


根本的なところが色々とストレスフルなのですが、それを差し置いてもオープンワールドを徘徊するのが楽しくなるグラフィックとゲーム性はいい意味でマンネリだと思いました。 まずはストーリーモード (アクションの難易度が引き下げられているモード、わざと棒立ちでもしない限りはまず死なない) でシナリオを体験したので 2 周目のロールプレイを楽しんでいます。これだけで年末まで遊べてしまうかもしれん……