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アイテーならネットがあればオフショア出来るといつから錯覚していた?

訳あってオフショア開発に関して参考になりそうな話を漁っている最中にこのような資料を見つけました。
https://www.esd21.jp/news/%E8%B3%87%E6%96%99%28NTT%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF.pdf
なんだかのセミナーだか講演会だかの資料として公開されている、 天下の某データ様がオフショア先としてミャンマーに進出した件に関する資料らしいですよ。 ベトナムはずいぶん前に進出していたみたいですが、そっちはどうなったんですかね。 まあそれはそうとして、これって会員企業とやら以外の人間に公開していいもんなんですかね? 得意分野といいつつ手前んとこのフレームワーク押し付けてるだけじゃねえかとか (10ページ)、Obj-C だの Ruby だのがわかる人間がミャンマーはともかくデータ側に本当にいるのかよとか (10ページ)、 ツッコミどころはあるんですが、それよりも11ページ目が気になりましたね。

ミャンマー人の気質を長所短所で書き出してるんですが、データ様ってこういうメリットデメリットを列挙するの好きですよね。 COBOLer 汚染で物を考える力が劣化してるせいか、プラスマイナスを並べて合計点で良し悪しを決めるっていうわかりやすい判断しか出来ないんでしょうかね。

納期を重視する
→納期を強く意識するメンバーが多い。自主的に残業を申し出てリカバリーを図ろうとする。

納期を強く意識するのは大事ですしリカバリーを考えるのはいいことですけどね、 後出しでコロコロ仕様変更してもミャンマーが残業してケツ拭いてくれます! と言ってるようにしか見えないんですよね。 というと自分たちの技術不足による遅延を自分たちの責任でカバーしてるんです! とでも反論するんでしょうが、 残業しなくていいような体制やスケジュールを最初から組んでないんじゃないかってのを疑ってしまいます。

ミャンマーの技術者にシステム開発の経験が不足しているというのは間違いない事実なんですが、 それにしたって一般的なシステム開発に関する勉強は一頻りやってると思うんですよね。 おそらく一般的でありきたりな業務システムをまともな工期で作ろうというなら出来はともかく形にするくらいは出来るはず。

SIer様の場合は開発しようとするシステムが高度である以前の問題として、 世間一般の常識からかけ離れた俺様開発標準が幅を利かせすぎて 一般的な知識が役に立たないというのが上手くいかない原因の上位に挙がるでしょう。

少なくとも日本のSIer以外では「要件定義に必要なので開発するステップ数を見積もってくれ」なんてのは通じないんじゃないですかね。

人前で怒られるのを嫌う
→プライドが高く、人前で叱られる経験が文化的に少ないため、人前で怒られることを嫌う傾向にある。叱咤する際には注意が必要。

……あの、これ、当たり前のことですよね。 気質以前に人前で叱咤するなんかあり得ない非常識なんですけど。 下請けを晒し者にして「立場の違いを判らせてやった」なんてドヤ顔してるのが日常すぎて感覚が麻痺してませんか??

というか、これ本当は会員企業のみの公開を想定してるものなんじゃ…オフショアについて検索するとかなり上位に出てくるんですけどマジ大丈夫?


上の資料のリンク元はここ。
https://www.esd21.jp/news/2015/06/esd213.html
この esd21 とやらがイマイチ何をやってるんだかわからん団体ですが、オフショアに関する情報交換を建前にして 談合やら飲み会やらやろうって事なんですかね。 このイベントでは某データのほかにも何社か出席していて、事業紹介だかをやったようですね。

ところで、ミャンマーは電力事情が今一つのようで、ヤンゴンでは瞬断どころか停電も日常的に起こるらしいです。 そのあたりはこの某データの資料以外にも、講演されているH川電機、Gールデンバーグの資料でも触れられていて、 特にF川電機の資料では電力インフラの問題点を調査したうえで、そこをビジネスチャンスにしようと斬り込んでいます。 タイトルを「三方よし」とされているだけあって、最終的に日本、ミャンマーの双方の利益になる素晴らしいビジネス展開ですね。 もっとも、資料中の「三方よし」はH川電機、他のミャンマー進出企業、ミャンマー調査研の三者なのですが、 ……これ調査研いらなくね? 情報提供っていうけど窓口を独占してピンハネしてるだけじゃね? ここがいつまでたっても手を動かさなくて何をするにもボトルネックになるであろう未来が目に見えてるんですけど……。

もう一社のゴーLデンバーグ社は、ミャンマーに展開している工業団地の紹介のようですね。 ヤンゴンはミャンマーの主要な市街地であるものの交通事情が劣悪なので、 パゴーという地域に日本企業専用の工業団地を建設したのだとか。 ただ、資料で謳われているメリットが「人件費激安!関税フリー!」だったり「市街地は電力事情がウンコだけどここは安定供給可能!」 だったりで、日本側の一方的なメリットばかり書かれているのは気になりますね…

まあF川電機の資料で書かれているように市街地は設備が古くてカオスなせいでトラブってるわけですから、 変電所から完全に新規設備として作れば品質は保てるでしょうけど……


まあそれにしても、データ様は相変わらずコーダーを安く買い叩けばシステム開発のコストが削減できる! というドリームで頭の中が一杯のようで。 そんな事より御社の開発標準をまともな内容に改めるほうがよっぽど効率よくなるんじゃないですかね。 あの紙屑を量産するための Excel 方眼紙の山、どうみてもメインフレームの遺産をオープンシステムにこじつけだたけですよね?


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